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血糖値の正常値はいくつなの?糖尿病ではどうなるの?
血糖値の単位はmg/dl(=100cc)であり、清涼飲料水に溶けている砂糖が200ccあたり10gをはるかに超えていることを考えると、血糖の濃さはそれほど濃いものではないのです。一般に糖尿病でない人達では空腹時の血糖値は110mg/dl未満、食後2時間してからの血糖値も140mg/dl未満に収まります。しかしながら、糖尿病状態になると空腹時の血糖値は126mg/dl以上、随時血糖値も200mg/dl以上となってしまいます。糖尿病の初期の場合には空腹時の血糖が上昇していないことも多く、その場合には75g経口ブドウ糖負荷試験(サイダーのような飲料水を飲んでもらい、定期的に採血を行い血糖の上昇の程度を診断する方法です)を行い、2時間血糖値が200mg/dl以上認められれば糖尿病型と判断されます。糖尿病が進むと空腹時の血糖が徐々に上昇してきます。 |
空腹時血糖値が126mg/dl以上、随時血糖値が200mg/dl以上あるいは75g経口ブドウ糖負荷試験での2時間血糖値が200mg/dl以上あれば「糖尿病型」と判断され、別の日に検査を行っても「糖尿病型」に該当した場合には糖尿病と診断されます。また1回の「糖尿病型」であっても、糖尿病特有の自覚症状(のどの渇き、多尿、多飲、体重減少など)や合併症としての網膜症がみられた場合、1−2ヶ月間の長期の血糖コントロールの指標であるグリコヘモグロビンA1c(HbA1c)値が6.5%以上であれば糖尿病と診断することができます。 |
【表のみかた】
〈糖尿病型〉空腹時≧126mg/dlまたは2時間後≧200mg/dl
〈境界型〉糖尿病型にも正常型にも属さない
〈正常型〉空腹時<110mg/dlおよび2時間後<140mg/dl |
グルコース濃度(静脈血漿) |
空腹時 |
/ |
負荷後2時間 |
判定区分 |
126mg/dl以上 |
そして・または |
200mg/dl以上 |
糖尿病型 |
糖尿病型にも正常型にも属さないもの |
境界型 |
110mg/dl未満 |
そして |
140mg/dl未満 |
正常型 |
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