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医学が進歩した現在においても、残念ながら糖尿病は治る病気ではありませんので、一生涯付き合っていかなければなりません。「日ごろからどのような生活を送っていけば良いのか」−非常に重要な課題です。また「人生、山あり谷あり」−日常生活ではいろいろな場面に遭遇しますので、その対処方法を知っておく必要があります。さらには、一生涯向き合っていく病気ですから、自分一人よりは同じ悩みを分かち合う友と歩んでいくことが望ましいでしょう。以上の点について、少し考えてみましょう。 |
糖尿病に自分の人生をコントロールされるのではなく、自分のがんばりで糖尿病をコントロールしていきましょう。そのためには、黒部市民病院 高櫻英輔先生が言われている「はかる生活の5カ条」が極めて重要です。 |
その1.食べ物をはかる :口に入れるものはすべて計量しましょう。
その2.歩数をはかる :万歩計をつけて一日一万歩を目指して歩きましょう。
その3.体重をはかる :少なくても一週間に一回は体重を測定しましょう。
その4.尿糖・血糖をはかる:テステープで尿糖をチェック。血糖自己測定も。
その5.時間をはかる :規則正しいタイムスケジュールをたてましょう。 |
糖尿病は自覚症状に乏しいので、ついつい自分は病気でないと錯覚してしまい、通院を中断されるケースがみられます。その結果、糖尿病は進行してしまい、取り返しがつかない状態に陥ることになりかねません。したがって、規則ただしく通院し、主治医との間で情報のキャッチボールを行うようにしましょう。 |
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日本には糖尿病患者さんの全国組織として、「日本糖尿病協会(日糖協)」があり(現在は医療スタッフも会員となっています)、月刊誌「さかえ」は糖尿病に関する最新情報や自己管理の工夫など盛り沢山の内容になっています。また、患者会のある病院やクリニックでは同じ病気を有する友達をつくることができ、糖尿病とうまく付き合う方法を伝授しあうことが可能となります。
当クリニックでも近い将来、患者会を是非とも設立したいと思っております!よろしくお願いします。 |
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