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- 速効型インスリン分泌促進薬:スターシス、ファスティック
膵臓のβ細胞からインスリンの分泌を速やかに引き起こします。持続時間は短時間であり、毎食直前に内服する必要があります(食後に内服されても効果は期待できません)。比較的軽症の糖尿病患者さんが良い適応であり、食後高血糖の改善が期待できます。
- スルホニル尿素薬:ラスチノン、グリミクロン、ダオニール、アマリールなど
膵臓のβ細胞からインスリンの分泌を引き起こします。比較的血糖コントロールが不良である場合に用いられます。持続時間は12〜24時間程度と長く、血糖降下作用も強いグループです。その中でもアマリールは、インスリン分泌刺激作用の他にインスリン作用の改善効果を併せもった薬剤です。
- α―グルコシダーゼ阻害薬:ベイスン、グルコバイ
口から入った糖質(炭水化物)が小腸で消化・吸収されるのを抑えることによって、食後の高血糖を改善する薬剤です。したがって、一日3回食直前に内服する必要があります。ただし、速効型インスリン分泌促進薬と異なり、食事開始後30分以内に内服されれば効果は期待できますので、すぐにのんで下さい。おなかがゴロゴロなったり、おならがよく出たり、おなかのはった感じなどがみられますが、飲み続けますと次第に軽くなっていきます。ただし、腹痛がみられた場合には中止して下さい。なお単独では低血糖は起こりません。
- ビグアナイド薬:メルビン、グリコラン、ジベトスB
インスリン作用の増強効果が期待できます。また肝臓での糖新生(アミノ酸などからブドウ糖をつくること)を抑制し、空腹時血糖を下げてくれます。なお単独では低血糖は起こりません。
- インスリン抵抗性改善薬:アクトス
インスリン自体がききにくい状態(インスリン抵抗性)を改善してくれます。すこし小太りの方や高血圧・高脂血症などを合併している方では、インスリン抵抗性が存在している確率が高く、本薬剤は著効を示す場合があります。副作用としては、浮腫、心不全などが時にみられます。また、類薬で肝障害がみられたため、定期的な血液検査による肝機能チェックが必要です。
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